あんまりすごいとは思われていないかもしれないが、よゐこはすごい。
かつて少年だった君に、そして今少年の彼らに刺さる芸人だ。
任天堂のようにずっと子供たちに向けてやっているよゐこの2人
2000年代後半2010年代前半、つまりは10年ぐらい前、濱口優は黄金伝説でウツボをモリで突き、とったどーと叫び、少年たちを興奮させていた。
有野晋哉はゲームセンターCXが始まり、古いゲームをやって、今のゲーム実況の文化を作ってたきたとも言える。
つまり10年前からよゐこの2人はずっと子供たちに向いていたのだ。その前にもウリナリとかめちゃイケもっと昔からかもしれないが、
そして2017年任天堂の公式YouTubeチャンネルで、よゐこの2人がゲームをやる、よゐこのOOでOO生活という企画が始まる。
タイトルは黄金伝説でゲームという彼らの仕事の集大成みたいな感じだ。
最近はマリオの35周年で出た3Dマリオの総集編のゲームをやっている動画があがっていた。
よゐこがやっていることは任天堂がやっていることマリオがやっていることと重なるのだ。
子どもたちを楽しませるのを第一の目的として、そしてなおかつ大人になっても楽しめるものを作っているのだ。
よゐこが子供に刺さる理由
なぜ彼らは子供たちに刺さるのか。
濱口優が子供たちにとってすごい感情移入しやすいキャラクターなんだと思う。
昔どこかで読んだ話で、子供たちの自由な発想という言葉があるが、むしろ子供たちは大人より常識的であると。
子供が自由な発想に見えるのは、これまでの経験がないから、知っている少ないやり方で何とかしようとするからだと書いてあった。
大人になれば、経験だって自動的に増えて、やり方だって身につくはずだ。しかし濱口優はそうじゃない。
そのことによって、子どもが自己投影しやすいのだ。
よゐこがちゃんねるで見える、子供のような失敗
よゐこがやっている。ゆるゆるなYouTubeちゃんねる、よゐこちゃんねるの最近の回、豆腐食べる企画でそれが見えた。
にがりがあってじゃあ豆腐ににがりかけて食べ見るかとかけて食べてしまう。
当然にがりだからすごく苦い。にげーと叫ぶ。
豆腐も作ってみようということで、豆乳ににがりを入れる。有野がそれを飲んで、まずー苦いと隣でやっているにもかかわらず。
火を入れないと固まらないらしいので煮立たせている鍋に、あんまり固まっていかないのでもっと入れようとにがりを足す。
当然できてくる湯葉は苦くくそまずい。
さらにその鍋に豆乳を足して、うすめようとするのだけど、はたから見ていて、その量で味が変わるわけないなと思う。
大人だったら経験的にわかることだ。
そもそも、濱口は黄金伝説の時に自分で豆腐作っていたという話をその前に自分でしていたのだ。
つまり全く作り方もにがりのにがさも忘れているわけだ。
濱口は馬鹿ではないけど、どうでもいいことは全く覚えられないのかもしれない。
だから、子供みたいな失敗をする。そして、そこが子供に受け入れられのだろう。
そしてちょっとニヒルな男の子は、隣で濱口馬鹿だなあってやっている有野にシンパシーを感じるのかもしれない。
よゐこはすごい。