豆柴の大群のYouTubeで、先週やっていたキングオブコント2020の王者ジャルジャルと豆柴の大群が即興コントをするという企画をしていた。
ジャルジャルといえば2018年のМー1で披露していた「国名わけっこ」のネタである。
どうやったらこんな漫才をすることができるのかと思わせるネタだったが、この豆柴の大群との即興コントでその答えが垣間見えた。
国名わけっこというすごい漫才
国名わけっこの漫才は、片方がアメと言ったら、もう一人が即座にリカという国名をわけて言い合う「国名わけっこ」という謎の遊びをひたすらやるというネタである。
そしてそれを異常なスピードと難易度でやっていくのだ。
「イン」「ドネシア」「アルアルアル」「ゼンチンゼンチンゼンチン」
くだらないし、すごい面白い。
そして同時にこれってどんだけ練習しただできるのか、練習量やばいんじゃないかって思わせるネタなのである。
その後そのネタがアドリブも含まれているとネットで見て、すごすぎて狂気すら感じた。
そしてなぜそんなことができるのか今回の動画でわかった気がする。
ジャルジャルの2人は以心伝心とはこのことで、もはや思考がつながっていると思うのだ。
だからその異常なレベルのやり取りができるのだと思う。
以心伝心のふたり
豆柴の大群との即興コントの一本目。
お題が動物園の即興コントで、福徳がお客さん、後藤がゴリラ、豆柴のミユキエンジェルがサル役で、同じ檻にゴリラとサルが入っているという設定、これ自体即興コントなのでその瞬間に決まったものである。
福徳がゴリラとサルの気持ちを代弁して、後藤とミユキはゴリラとサルなので言葉無しで進んでいく。
終盤、後藤が後ろを向く。
周りを見てサルの檻に間違って入ってしまったと気付くというオチにしようということなのだが、ただセリフがないので普通だったら福徳に伝わらないはずである。
しかしそれが時間差なしに福徳に伝わる。
福徳が代弁して、コントにオチがつく。
2本目のお笑い芸人がお題のコントもそうだ。
後藤とカエデフェニックスがお笑いコンビが解散の話をしていると、福徳が後藤にコンビになってくれないかとやってくる。
後藤に握手を求める福徳。
それをカエデが2人の間に挟まって手を上下に動かして阻止する。
だめだ握手できないの後、福徳がその動きに合わせて手を上下に動かす「すごい、当たらずまったく同じ動きができる」、その流れに乗っかって後藤がそれを目で追えると顔を動かす。
そして「よし俺たち、トリオになろう」でこのコントが終わる。
仕組みがよくわからないのだが、最後の「トリオになろう」というセリフを後藤と福徳2人そろって言うのだ。
即興コントだしそれまでにトリオがどうとかも話にでていない中でのことである。
これはもう脳がつながっているとしか思えない。
もしかしたらジャルジャルとは2つの口の一つの生き物ケルベロスの生まれ変わりなのかもしれない。