映画

さびしんぼう 大林宣彦 日常に大スペクタクルが

HULUで大林宣彦が亡くなられたということであがっていたさびしんぼうを見た。

大林監督は変な映画をとるひとなんだけど、大林流の誇張っていうかそんな感じの。で、さびしんぼうを見たら、やっぱすごいのよ。

お話自体は高校生の日々の生活に片想いしてる女の子がいて、っていうまあ普通というかどこにでもあるような話なんだけど、それにお化けみたいな女の子が出て来てっていう要素もあるが、それにしたって普通の平凡になるような話。

それが大林監督の手にかかると見終わったら大スペクタクル作品を見たかのような感覚。

時空レベルの話がその日常生活の話にうまく入っているのだ。

一般的なSFって小難しいくて、入り込みづらいものが多いが大林作品は違う。

日常シーンをちょっと変な世界として大林監督は撮っている。例えば、友達の学生がバク転を日常生活でしたりする。

そこに時空レベルの話を繋げるから、その日常とフィクションの差が少なくなっていることによって、時空レベルの話が飲み込みやすい。

するするはいってるけどとんでもない話だぜっていう服薬ゼリー的なすごさがある。

コメディ部分は昔の人も笑ってないでしょっていう、スカートが落ちてパンツが見えるみたいなシーンがある。

でもまあそれもこの映画のかわいらしさとしていいのかな。