久本雅美と爆笑の田中がMCで県の知られざる文化を伝える番組。この要素だけとって見ても、おしゃれとはほど遠いように見える。
ただよくよく見てみるとおしゃれな番組だなと思った。
編集がおしゃれだ。過去の膨大な県民の取材映像のアーカイブを使って、ヒップホップ的サンプリング的な編集がされている。
その県に行って撮ってきた住民の声を素材として使っている。
素材として使っているというのは例えば、同じ人が違うことをしゃべっているのを別のシーンで使う所からもわかる。
他にも連続で一般人のVTRを繋げて、番組の流れとなる話を展開させていく。
今回であれば京女VS大阪女というの取り上げていたのだが、大阪女が京女に対するのコメントのあとに、京女に大阪女こんなこといってましたみたいなそれの反論を撮っていたりして、コメントを繋げたVTRがストーリーになっている。
つまり素材のVTRを編集したり並べかえたりすることで伝えたいことを複数の人たちの声から伝えていく。
この放送で秀逸だと思ったのは、京女と大阪女に第三セクターとして兵庫女はどう思っているのかというシーンだ。
ボーッとみてれば気づかないが、この兵庫の女の子のコメントってたまたま撮れたシーンだろう、大阪に遊びに来ていた兵庫ガールはというナレーションがついていたから。
たまたま撮れたシーンをパンチラインとして放送にのせているのがすごいと思った。
その兵庫ガールのコメントがこの企画の上手にまとめてなおかつ面白いというものだった。
京女の裏のある感じもわかるし、大阪女のデリカシーのない感じもわかるから争うのはわかる。
兵庫女はその争いに参加しないの?の答えに神戸の女はそんなのしない、だっておしゃれに生きたいから。
こういう面白いコメントをうまくつなげて面白いものをつくっていく。おしゃれな番組ケンミンSHOWだ。