アイドル番組

欅って、書けない? 渡辺梨加から新しい扉を開ける勇気を学ぶ。

期生別対決で、MCのハライチ澤部から「勝てる?」とコメントを求められて、

一期生の渡辺梨加が「絶対負けません」と答えると、

まわりのメンバーがおーっ、すごーい、言えたー、えらーいという歓声があがった。

欅坂を知らない人にはまったく意味がわからないだろう。

渡辺梨加という人物はカメラを向けられると全くしゃべれない。良くてうふふと笑うだけ。

実際、そんなだから欅に入る前就活をしていたが、あれだけ顔がかわいいのに片っ端から落ちまくったといいうエピソードを持つ。

収録でなに聞かれてもしゃべんないから、MCの土田晃之が梨加のアテレコをやるっていう苦渋のボケをやらせてしまう。

その感じで欅坂に入って4年たち、ようやくカメラの前でもまともに話せるようになって発したコメントだった。

同じ競技に出ていた2期生、藤吉夏鈴、この子もオープンで話せるような子でもないし、そんなに器用な子ではない。

そして加入してからまだ1年ぐらいだ。それでも話をふられたら、ちゃんとコメントしていたし、うまくはないけど出来ていた。

アジアンカンフージェネレーションのバイシクルレースという曲がある。その歌詞が思い浮かぶ。

振り返れば見えなくなって 誰もいなくなったって進まなきゃさあ 走り出して数分の彼にだって 振り向けビーナス いつかはこの空洞を埋めるように微笑み会いたいな。

今、欅坂は多くの卒業者が出て、梨加の仲良しだったなーこちゃんも辞めてしまった。

そこで梨加も一歩踏み出さなきゃって思っているのだろう。

そしてそれは今の欅メンバーも共通の意識なんだと思う、だからこその梨加のコメントに対するメンバーの歓声だった。

アイドルは5年もやれば、ずいぶん長くやってるねの世界である。

アジカンはボーイズ&ガールズという曲でこう歌っている。何かが正しい僕らにふさわしいこと見つけて それをぎゅっと握りしめて 嗚呼いつか老いぼれてしまっても捨てずに 新しい扉を開こうか We’ve got nothing

渡辺梨加から教わる。いつでも新しい扉を開いていこうということ。

追記

櫻坂48に改名して、始まったそこ曲がったら櫻坂という番組の最初の収録で、渡辺梨加が頑張っていた。

番組でキャラを変えたいと超ポジティブ元気キャラになりたいと話していた。

試してみようということで、番組の練習でMCからゲストとして紹介されて、

渡辺梨加が第一声「こんにちわっしょい」と謎のギャグを大声で叫んだ。

わっしょいがなぜかどすのきいた声でやっていて、ちょっと痛々しい感じ。もっと明るいトーンでやれば、素直に笑えるのになと思った。

ただ、思いっきり不器用な感じは見て取れるが、これが一歩一歩進むということだと思う。