映画

ランゴ フィクションと現実がまざりあう変で面白い映画

ランゴは主人公のカメレオンがおとずれた町を敵から救うという西部劇的なお話のCGアニメだ。

あらすじだけ聞けばよくある話だが、実際見てみると変な作品になっている。

映画の醍醐味のひとつとして、フィクションと現実の境界線があいまいになって、二つの世界がまざりあう所が面白いところだと思う。

CGアニメは当然、普通100パーセントフィクションの世界の話であるはずだ。

ランゴはCGアニメの枠でフィクション世界と現実世界がまざりあうということをやっている。

ひとつはおとずれる町、要は物語的フィクション的な世界、もうひとつはこの映画には人間が出てくるのだが、人間がいる世界であり、元々主人公の現実であり精神世界ともいっていい世界。

ランゴは最初、細かくは描かれていないが人間に飼われていて、その水槽のなかで、ヒーローを夢にみながら、ヒーローごっこをやって日々を過ごしていた。人間の交通事故によって、動物たちの村に迷いこんでそこで偽物のヒーローから本物になる。

その後も人間が見える世界、ランゴの精神世界的な雰囲気もある世界、例えばヒーロごっこの敵役だったオモチャの魚がでっかく登場したりする世界と行き来をする。

この物語の意味だとか意図だとかは、僕は結果としてよくわかんない。

でも理路整然と言葉にできるのであれば言葉でいいわけで、映画はなんかすごいぞ、なんか面白いで正解だと思うのだ。

ここまでの説明で、すごく難解な映画に思ってしまうかもしれないが、素直にエンターテイメント性も持っている映画なので難しい映画は結構という人にも見てほしい。