軍のアーノルド・シュワルツェネッガーが任務でジャングルに行く、そこには謎の生物プレデターもいてという話。
古き良き時代のアクション映画
まずいいところとして、ジャングルがすごいジャングルなところ、なかなかこんなにジャングル100パーセントの映像を見たこと無い。
ロケ地が良かったのだろう。
お話の根幹にも関わってくるのですばらしい。
ジャングルを行くシュワルツェネッガー一行がゲリラのキャンプに遭遇して、シュワちゃんがマシンガンをぶっぱなす。
バンバン爆発も起こる。
いい意味での暴力のやすさがいい。
火だるま人間とかも映る。
それも恐らくスタントマン使ってるのかなっていうCGのない、古き良き時代のアクション映画のようでいいなと思った。
その時代でしかとれない映像になっている。
ただまあ、その後は多分心理描写とかも無くて気の利いた展開も無いまま、プレデターがシュワちゃん軍団を襲って一人一人死んでく展開だろうなと予想していた。
おそらくプレデターちゃんがどんなやつなのかな面白いデザイン、能力なのかなっていうところでしかこの映画の面白さは出てこないんじゃないかと思っていた。
その僕の予想はまあ、シュワちゃんが武器を失い一人だけになるまでは当たっていたと言える。
しかし、シュワちゃんが一人になってからが映画の雰囲気が変わって面白くなっていった。
サバイバーとして人間シュワちゃんになる
サバイバルという要素が強くなっていったのだ。
シュワちゃんが顔面、全身泥まみれになる。
夜になり泥だらけのシュワちゃんが松明の炎を掲げ、プレデターを呼び込むためにウォーオと雄叫びをあげる。
もはや軍隊、社会の中の人間ではなく、そこにいるのは生き物としての人間なのだ。
生き物の人間としてシュワちゃんが謎の生物プレデターと死闘を繰り広げる。
想像と違ったなかなか見たこと無い展開で楽しかった。
その戦いの中で、プレデターと花火のシーンは映像として美しい。
他にもプレデターがマスクを取ったあとのプレデターのサーモグラフィー的視界の映像もアートぽくって良かった。