多くのテレビゲームの賞を獲得したハデスというインディーズゲームがスイッチでできるようになった。
評判も大変よろしいようなのでやってみた。
プレイしてまず驚くのが、無駄なものがないとてもシンプルなゲーム性だ。
ダンジョンの入り口は一つだけで、なんかむずいから、別のことでもやってお茶を濁すみたいなことはできない。
やることはひとつだけ、とにかくダンジョンに潜るのだ。
このシンプルなゲーム性のハデスが描いているものは、ローグライクというゲームジャンルである。
ローグライクとは、日本だと不思議のダンジョンシリーズや風来のシレンで有名なゲームジャンルである。
大きな特徴は二つ。
ステージが自動生成で作られ、入るたびに形が変わるというものと死んだらふりだしに戻り、最初からというもの。
この2点を突き詰めて面白くしたのがハデスというわけである。
死んだら最初から
やってみるとわかるが、とにかく死ぬのである。
主人公ザクレウスは神様なのによわよわだ。
回復も今のゲームになれていると、極端に少ない。
命をひたすら削っていくゲームになるので当然行き着く先は死である。
なんとか頑張って最初のボスである強敵のメグを倒すと、なにやら赤いうんこみたいな特別な落ちた。
ほうほう特別なアイテムを落としたということは、これをゲットできるのは一度きりだろうから、つまり死んでも次からはこの強敵メグとの戦いはパスできるだろうなと思う。
そして一度死んでまた同じ階までたどり着く。
すると同じようにメグが立っているのをみて、絶望する。
ここで気づく、なにやらこのゲーム意外とプレイスキルでなんとかなるっていう感じもしないし、これは何やら勝ち方、進め方というものがあり、それを知らねばいけないのではないかと。
ググったりして調べる。
今の時代というか、ここ十年くらいのゲームは、自分でゲームについて調べたり、ゲーム実況をみたりしてプレイヤーが能動的に動くことが、ゲームの面白さの一つなっている。
僕のオールタイムベストのゲーム、ダークソウルもゲーム実況を見ながら進めていったっていう初めての体験も含めて面白かった。
賜物っていうやつがあるらしいとか、盾で防ぐこともできるらしいとか、このマークはこんな意味でとか知ってやっていった。
それでも死ぬ。
めちゃくちゃ死ぬってことを前提している。
イメージとしては有野課長がやっているレトロゲームみたいなのだ。
それだと続けられない。
そこで出てくる二つ目のシステム、ダンジョンが毎回変わるということ。
ダンジョン再生成における新しさ
そうはいっても、大体出てくるキャラ一緒だし、ステージだってそんなに代わり映えしない。
何度も死んでなんか飽きてきたなあと感じだすと、それを知っていたかのように、ずっとメグだった第一のボスが、変わる。
メグの姉妹がボスになるのだ。
びっくりした。
この辺がすごいと思う。
よく映画とかでもある、タイムループものの面白さなのだ。
同じ世界をずっとループしていると思ったら、何やらちょっとずつ変わっているぞという面白さ。
その新しさでもうちょっとやってみようとさせてくれる。
この引き算の美学で重要なところは磨き上げてつくられたハデス。