ノギザカスキッツを見た。今ある素材でできる最高のコントだったと思う。
家の冷蔵庫にあるものだけで絶品の料理を作ってしまう伝説の家政婦しまさんのような、そんな裏方の人がこの番組にいるのだろう。
ノギザカスキッツは乃木坂46の4期生とさらば青春の光の番組。
前身番組として、乃木坂どこへというロケ番組があり、それと同じ布陣である。
乃木坂どこへの初期は、4期生が素人丸出しで番組として成立しないレベルであった。
後半はある程度成長してバラエティをやろうという意識は出てきていたが、ゆるゆるバラエティであったことは間違いない。
そんな彼女たちが初めてのコントに挑戦する番組がノギザカスキッツである。演技経験もほぼない状態ではじまった。
北川悠理、本人の魅力を生かしたコント
一本目が北川悠理が気の抜けたヒーローを演じるコント、マイペースヒーローキャプテンユリ。
北川悠理という人は変な人である。
今回の放送だけとって見ても、コントの主演をさせてもらってとコントに主演という言葉を使ったり、
コント中、手袋がずれて直したらその事が面白くなってしまって台詞が飛びかけたりと存分に変さを発揮していた。
演じたキャラクターがほぼ本人のキャラクターとかぶるのだ。
敵の前をそ知らぬ感じで素通りして捕まってしまった女の子の縄をほどくのだが、北川悠理だったらやりそうだもん。
北川悠理がもともと持っている魅力も使われているということだ。
同時に頑張って演じている雰囲気も見える。
その結果演技の下手さとしてでてきた部分もひっくるめて変で、それがむしろコントを成立させている。
初めての演技する子を使ったコントとして面白いものになっている。
番組としておしゃれなデザインを使った編集がされているところも魅力的であった。