HULUで見る。オーシャンズシリーズはブラピ、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモンら、豪華キャストが犯罪チームオーシャンズとして活躍する映画。
その第2作目のオーシャンズ12はびっくりするほど話がよくわからない映画だった。
前半は11人もいる彼らの紹介が続く、それはまあそうだよね、うんうんと見ていく、細かい話が切り替わっていくからわかないところもあるが、別に気にもせず難解さも感じずに見ていける。
紹介のくだりのために前回の敵が直々に一人一人金返せと会いに行く展開は、営業マンの鏡かよっていうちょっとバカっぽさを感じる。
話が進み、芸術品の金の卵の盗み競争をやるぞと映画の本筋が見えたあたりから、話の難解さがブーストしていく。
ジュリア・ロバーツが実在の女優ジュリア・ロバーツを扮して、窃盗に向かう作戦が実行される。
そこにブルースウイリスが本人役で鉢合わせをしてしまう。よくわからない展開。
他にも捕まってしまったオーシャンズを、突然出てきたキャラがFBIになりすまし釈放するというとんでも展開があった。
このシーンはよく考えると、フィクションの要素が強い映画なら気にならないレベルの話だ。
ただそこに監督ソダーバーグの資質が混ざることによって、よくわからない難解なものになってしまった。
ソダーバーグは僕自身は好きじゃないが、名匠とも呼ばれるような監督である。
僕がソダーバーグに感じる特徴はとにかく素っ気なく物語を撮ること。
言うなれば、そばを塩で食えみたいな監督なのである。
そんな監督がとっぴな作戦だらけの映画を撮ってしまったことで映画の雰囲気としてはリアルよりなのに、脚本は吹っ飛んでるから、たいへん飲み込みづらい作品が出来上がってしまった。
脚本はニンニクましましを求めていたのだ。