映画

悪女 キングスマンのようにアクションシーンが楽しい映画だった。

悪女HULUで悪女という韓国映画を見た。

すごい映画だった。

2時間くらいの映画なのだが、こんなに内容詰め込めるかっていうぐらい、盛りだくさんの映画だった。

アクションシーンが楽しい。

ツタヤの準新作のコーナーで悪女がおすすめとして並んでいるのを見て、気になってはいたのだが、もっとシリアスでヒリヒリする痛々しい感じの映画かなと思って手に取らずにいた。

シリアスで鬱々としていて、暴力シーンだけでインパクトを残すみたいな邦画とかでありがちなやつかなと思っていたのだ。

しかしその予想は冒頭で覆された。

色味にこだわったであろう室内、そして主人公の目線のカメラ映像で主人公が敵をバッタバッタと殺していく。

キャッチーでケレンみのあるアクションシーンが続くのだ。

イメージとしてはキングスマンとかキックアスの監督マシューヴォーン的なアクションの撮り方である。

アクションシーンが楽しい。

設定がぶっ飛んでて楽しい。

謎の暗殺組織に主人公は捕まってその組織の基地みたいなところで過ごす。

この組織の感じとか設定とかを映画観終わって説明しようとすると、なんか夢みてたのかな夢の話をしてるか思ってしまうほど変な設定なのだ。

しかし、映画内ではそのリアリティーが保たれてちゃんと成立していたのだ。

なぜだろうと考えると、主人公が脱走しようとする流れで、その基地の部屋を通り抜けるのだが、部屋ごとに世界が違うのだ。

どういうことかというと、バレエの練習をしてる部屋だったり、調理してるへやだったりする。

その映像がちゃんと作られていることで、無意識にこのとんでもない世界を納得させられるのだ。

時間の入れ替えによるパパとウネちゃんのシーンの衝撃

ここからはまだ映画を見ていない人は読まないほうが映画を楽しめると思うネタバレゾーンです。

主人公が物語の中で結婚するのだが、その旦那さんと主人公の連れ子のウネちゃんのシーンが衝撃的。

この映画自体、タイムラインが複雑にできている。

前半はそれがちょっと過度でわかりにくさもあって、時間をぐちゃぐちゃにするのやめてほしいなと思っていた。

でもこのパパとウネちゃんのくだりが時間の入れ替えによって、より感情が動かされる衝撃的なシーンになっていて逆にこういう作りがよかったんだなと思った。

まずパパウネが爆発で死んでしまう。

普通の映画であれば、死にそうになったけど助かったっていうのがセオリーとしてある。

しかし、このシーンはしっかり2人の死を確認させる。

その後のそのシーンの前どういう風になっていたのかが明らかにされるわけだが、そのシーンが見てて本当に辛い。

こっちは死ぬの知ってるから絶望しかないのだ。


韓国的変な映画

映画が基本血みどろアクションで続いていく中、途中でポンと感じが変わる。旦那さんになる男の人とラブコメ的なシーンが入るのだ。

こういう映画にはこういった展開のシーンはつけないぞと思うシーンをいれてくる。

この変な感じは、ポンジュノを彷彿とさせるなと思った。

最後のアクションシーンの運転手さんのくだりとかも、普通の映画でこれは混ぜないかなっていう、盛りだくさんでカラフルな感じがこの映画の魅力だなと感じた。


面白い映画でした。映画って本当にいいものですね。