ブックスマートという映画が面白かったのでおすすめポイントをまとめておく。
おすすめポイント1 完成度の高さ
仲良しの女子高校生2人が卒業式前日のパーティーに行くという物語。
ビフォアサンライズみたいに、この映画では基本的にその卒業式前日とその翌日の2日間という限られた時間で描かれる。
その2日間だけで、クラスメイトや先生などの脇役、数えてみると10人以上いる多数のキャラクターがちゃんとこいつはこういうやつでと、観客に彼らの個性が伝わる。
そして彼ら全員に対して思入れも持ってしまうだ。
そんなすごいことをやって違和感を感じさせないストーリーがすごい。
映画としての完成度が高いのであろう。
おすすめポイント2 アメリカっていいな憧れる
この映画を見ていると、人種?人種とか言わなくても個人の性格とか先生との関係性とか、人間関係の自由さフラットさがすごいなと思う。
今のアメリカってこうなの?
まあ昔のアメリカも知っているわけではないが、
日本であいつがずるいとか、あいつがえらいだとか、だめだとか、言ってるとせせこましく心が貧乏くさいなと思うが、
この映画で描かれるアメリカの人間関係はとてもフラットで心が豊かだなと感じる。
自分はシンプルにそういったものに憧れる。
アメリカで生まれたかったなとすら思ってしまった。
おすすめポイント3 すごく前向きな話
基本的にこの映画は仲直りの話だ。
他人との仲直りもあるし自分自身との仲直りでもある。
自分の勘違いとか間違いとかを認め、許し。
そのことで成長していくということだ。
僕の好きな是枝監督の奇跡みたいな感じかもしれない。
よく考えるとこの主人公2人はすごく真っ当で前向きなのである。
自分が学生生活を勉強だけに使いすぎた、楽しいこと恋なんか無視してやってきた。
そのことをクラスメイトに指摘される。
彼女はそうかもしれないと素直に受け入れて、だったら楽しんでやろうじゃないかとパーティーへ向かうのだ。
ひたすらに真っ当で前向きである。
こうやって書いてしまうと真面目なつまんない物語に思われてしまうかもしれないが、
ジャンルとしてコメディだろうし、エッチの時、いれる穴が違うなんて下品でしょうもない話もでてくるのでバランスはとれている。
そして見終わってポジティブな気持ちになれる映画である。
ちなみにブックスマート(book smart)という言葉の意味はガリ勉みたいな意味らしい。