映画

トップガン トム・クルーズとアンジャッシュ渡部同一人物説

最初から最後までずっと気持ち悪かった。

何故かというと、トップガンのトム・クルーズがアンジャッシュ渡部と同一人物だったからだ。

トップガンはいきりたつ自信満々な男たちの話だ。ライバルのアイスマンは筋肉見せてガム噛んでマウントを取ろうとしてくる。普通の映画だったら主人公はそれとは違うキャラだが、トム・クルーズ演じる主人公はアイスマンとほぼ一緒の自信満々野郎だ。

バーで面白いことやってますの感じで歌いだして女の人を口説こうとする。それで軽くふられたあと、その女の人には一緒に来ていた男がいることも確認する。

その後のトム・クルーズの行動がアンジャッシュ渡部を彷彿とさせる。気持ち悪いのだ。

女がトイレに入ったのを確認してそのトイレについていく。そこで会話をするのだが、確かに冗談めいた雰囲気もあるのだが、トイレで一発やろうとするのだ。

30年以上前、トム・クルーズがこれでわー、きゃー言われていたのであれば、時代って変わるものだなあと思った。渡部も30年前だったらOKだったのだろうか

その女性にその後、俺と寝てもいいと思っただろっていってみたり、ライバルアイスマンのちゃちゃにお前臭いぞってマウント取ったりしている。

そんなやつがビーチバレーを仲間としているシーンにさわやかな80年代ぽい音楽が流れる。さわやかなシーンとして撮ってるのだろうが、ぜんぜんキモいよと思ってしまう。

渡部の事件後、相方の児嶋がラジオで調子にのってて思いやりがなかった、注意できてればこんなことにはならなかったのかもしれないと話していた。こういう自信満々な人ってそれなりに成果も出しててってなるとなにも注意できない。なんとなくいやだなとは思うけどで終わってしまう。だって結果だしてるんだのだから。

人間の中身は薄い。トム・クルーズは同じ機体にのっていた仲間を事故で亡くし、へこんでるところをまわりの人になぐさめられたりお前は天才だって誉められたりして、訓練の卒業式だけ出てくる。ダサくないその話。僕にはすごいダセえヤツに見えるけどと思ってしまう。

最終的には実践でトム・クルーズが成果を出す。そして自分の基地に戻ってくると人が集まってスタンディングオベーションになった。

つまりはこの映画自体が、そんなトム・クルーズの味方だったってこと。

時代性というものを感じずにはいられない映画だった。