ドラマ

イカゲームが許せない。

最近何かと名前を聞く、イカゲームを最後まで見たので感想を書く。

雑感

イカゲームはNetflixで見れるドラマ。

借金を持った人々が集められて、命をかけてゲームをするっていう話。

話自体はカイジとかライアーゲームとか、まあ、物語好きなら何百も見ましたよっていうものだ。

そして、その今まで見たやつに新しい要素が加わっているかというと、そんなに無い。

ぱっと思いつくところとしては、集められた建物の壁がピンクとか黄色とか鮮やかな色で塗られていて、画面がポップだよってところ、

もう一つは韓国作品なのだけど、全体的なお話の印象が、がさつだったり粗野だったりするところで大陸っぽい。

イメージとしては主人公の演技も相まって、少林サッカーとかのチャウシンチー作品に似ているところ。

その二つくらいが新しく加わった要素かなと思う。

ただ結果作品としては割と凡百な作品だと思った。

イカゲームが流行ったのはなぜ?

それでは、何でイカゲームが流行ったっていうのは、単純にNetflixとかのサブスクが地方のおじさん、おばさんくらいまで市民権を得始めたっていう、時代の流れにちょうど乗れたからだろうと思う。

ビッグウェーブが来ていた時に、イカゲームがたまたまサーフボードもって海に来てたぜというところだ。

まあ、そんなことは別によい。

僕が語りたいのはそれでは無い

イカゲームが許せない(ネタバレあり)

ここからはネタバレになってしまうが、僕は後半の話の展開が許せない。

モラルが崩壊しているからだ。

モラルが崩壊していると言っても、悪いとされている悪いやつが悪の限りを働いて、正義の味方をぶっ倒すみたいな話ではない。

そういう話だったら、なんて胸くそ悪い話なんだとはなるけど、全然、物語のあり方として許せるし、納得できる。

イカゲームが描くのはそんなことじゃない。主人公のギフンが自分だって人殺したのに、自分の罪は全くないこととして、人を殺しているやつを正義だとして、攻撃する。

それが正しいこととして描かれていると言うことだ。

また後出しで、その主人公の殺しも実は無かったんですよテッテレーとなる。

なんなんだそれは。

ギフンはなぜ最後の一人になれたのか?

ギフンがが何百人のゲーム参加者の中から最後まで生き残れたのはなぜか?

この主人公は例えばカイジのような、天才的な頭脳、ギャンブル力で生き残ったわけでない。

運動神経がすごかったからでもない。

努力で勝ち上がりましたよってことですらない。

このイカゲームの主人公は悪いことはしない。

だから運良く最後まで生き残れましたよっていう、昔話的な道徳的なパワーでこのイカゲームを生き残ったのだ。

いやいや、全然納得できない。

むしろこれを納得して見ている視聴者ですら信用できない。

ギフン、お前、ナイフもって敵を刺そうとしているところを止めてもらってたぜ。

お前お金ゲットして、すぐ亡くなっていた仲間との約束守れよ。

何してんだよ。髭はやして惚けてる場合か、だからじゃないのか、

そのだらしなさが、この結果をまねいたんじゃないのか、ってなる。

これこそモラルの崩壊だ。

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